入院して家での生活の気楽さを感じた

 二つ目の記事から少し湿っぽい記事になってしまうが、書いてしまう。

 

 自分は約一月ほど前から入院生活をしている。

 基本的に用事のある日に病院から出て、用事が終わったら病院に戻るという生活をしている。今日は用事が無いので下宿に戻ってきた次第だ。病院生活には慣れたがやはり一時的にとはいえ下宿に帰っての生活というのはすごく安心するというか、ありがたいもののように感じられた。なので、簡単にそのあたりを綴ることができたらと思う。

 入院といっても「どの病棟で生活するのか」「期間はどのくらいか」「個室か相部屋か」など様々なので、「精神科閉鎖病棟の相部屋に睡眠障害で入院した」一人の患者が書いた記事だということを最初に理解していただきたい。

 

 

 

1、風呂に入れる

 他の病院は知らないが、自分が入院している病院は週に3回、10:00~16:00の間で入浴できる。ただ、自分の場合用事がある日は8:00~20:00の間に外出しているので入浴できない。だから時間に余裕のある日曜日と木曜日に下宿に戻ってきて風呂に入るのだが、入浴できていないせいかずいぶんとお湯がじわ〜っと体に広がっていく?感覚を味わえる。極楽極楽なんて言葉が自然に出てきて驚いてしまったが、それだけお風呂というのはいいものだったのだなと感じた。

 

2、1人でいられる

 個人的にはこれが一番ありがたく思った。

 まず、病院での自分の部屋は相部屋で最大4人まで入れるようになっている。今は自分を含めて2人なのだが前は3人で生活していた。

 昼に用事先で疲れて、帰ってきてから「さあ、ゆったりしよう!」と思っても相部屋なので2.3メートル先には爺さんやおっさんがいる。自分は1人でいないと落ち着かない性分なので、いるだけでも気が散るのだが、動くたびに声を出したり携帯で電話したりされるので余計に気が散って落ち着くことすらできない。イヤホンの上にイヤーマフを付けてようやく音が消えかかる感じなので、敏感な正直自分には辛い。寝るときにも同様にイヤホン+イヤーマフで音を消そうとしてもいびきは消すことができず、元々の睡眠障害も加わって寝るのはだいたい2:00あたりになってしまう。

 部屋以外でも同様に他人がいるので面倒なことはある。

 病室には机が無いので、課題をしようとすると机のある食堂ですることになるのだが、視界の隅で動かれたり会話をされたりするのは我慢できるにしても、話しかけられたりもするのだから集中はどうしても切らさざるを得なくなる。自分は外出が認められているが、中には外出が認められていない人がいる。一日中病院の中にいるのだからやることが無く会話するくらいしか面白いことが無いのだろう。気持ちはわかる。自分だってやることがほとんどない病院に一日中いてくれなんて言われたら嫌になるだろう。けど、翌日提出の課題を焦りつつもやってたりする最中に話しかけるのはやめて欲しかった。

 直接自分に干渉してこなくても間接的に嫌になることもある。例えば、ある患者さんは特定の場所に座って目の前の空間を見つめている場面をよく見かける。それは別に構わないのだが、特定の場所というのが病室の前であったりお手洗いの前であったりするから、行きづらいということだ。病室の前にいるときは窓の外を見ているからいいにしても、お手洗いの前に座っている時はお手洗いの方を向いているから、その患者さんがいる時に中で用を足そうとすると見られてしまうことになる。だからと言ってどこかに行ってくれとは言いたく無いし、別の場所でしようと思っても一箇所しかお手洗いはないから我慢するしか無い。

 中には自分とは相性がよくない人もいる。話したく無いからこちらから話しかけなくても、相手から話しかけてくる。大学から帰って疲れている時に、特に精神的に疲れてる時に話しかけられたりするとパニックに陥りそうになった。

 

3、行動に制限がかからない

 はじめに書いた通り自分が入院しているのは閉鎖病棟だ。病棟の外に出るためにはスタッフさんが鍵を開けないと出入りができない仕組みになっている。

 これだけだと、外出するためにはその都度看護師さんに声をかけないといけないのかーで済むのだが、入院生活というのは管理された生活だ。好きな時間に外出できるわけでは無い。この時間からこの時間までに帰ってきてくださいというのがあって、移動時間だとか昼食の時間だとかを計算すると思ったよりも活動時間が確保できないのだ。大学の課題や就職のための勉強なんかをしていると余暇活動なんてほとんどできない。

 しかし、家での生活となると外出をするのは個人の自由。何時に出て何時に帰ってくるのかは(安全面を考えると別だが)完全に自由。寝たく無いしゲームをしたいと考えれば徹夜も可能だ。

 自分は今睡眠障害を患っているため(睡眠障害の有無はあまり関係ないような気はするが)、徹夜は控えているし寝る前に興奮するようなことは控えているから上記のことはしないが、ある程度の融通は利くのである。もちろん自由だからといって完全にハメを外すと体調を崩すのであまりおすすめはしない。

 

 

 

 今は外泊をしているので下宿で記事を書いているのだが、正直戻りたく無い。他の患者さんや病院側には申し訳ないがそこにいるだけでイライラしてしまうのだ。このままではエネルギーを補充できる場所が無くなってしまうので次回の診察時に退院したい旨を伝えるつもりだ。