作品は私に生きる力を与えてくれる

 記事の通りではあるのだが、最近いろいろな制作物に触れている中で自分は創作物にずいぶんと助けられているなと思うことが増えたのでそのことについて綴っておく。

 一応。創作物というのは身の回りに溢れていて、今見ているPCやスマートフォン、机や住んでいる家なども、人が考えて作っているものだから制作物であると自分は考えている。ただ、この記事で自分が扱うものは本や漫画、ゲーム、音楽などそういったものが中心になる。

 

 まず生きる力を与えてくれるというものについてだが、3種類ある。

 

 1つ目はストレス軽減。これはわかりやすいと思う。なんとなくもやもやが溜まっていたりどうしても物事が上手くいかないときなんかはゲームをしたり本を読んだりして夢中になる。行き詰まっている考えを一度放置するというか、その考えを頭の中から空にしてくれるのだ。後で考えてみるとすっきりとした考えになっていたり、別の考えが浮かんだりして新しく糸口が見つかったりもする。何かに集中してそのことで頭をいっぱいにする、夢中になるというのはそういったごちゃごちゃした思考を整えてくれるように思う。

 それと、これもストレス軽減には入ると思いつつも若干軸が違うような気がするが、自分に同調してくれるというのもストレスを減らしてくれているように思う。鬱な気分の時には漫画を読む。活気あふれた内容のものではなく、どこか影を含んでるようものを読むと自分に重なって見えたり慰めて見えたりで、気分をゆっくりとだが落ち着かせてくれる。

 

 2つ目は得るものがあるということ。上記のことも何かを得るという点では同じだが、こう、時たま思い出したくなるような言葉や場面というのは生きている中で助けになってくれることは多い。登場人物の言葉を思い出して新しいアイデアを得たり、作中のやり取りを見て新しい知識、考えに触れるなど、あまり意識はしていないが気づいたら助けてもらっている。

 

  3つ目はこれからもこの作品がある限り自分の人生は生きる価値があるものだと思えること。これはtwitterでも見かけることではあるが、この作品の続きが見たいからこの先も生きていきたいと思えること。なんだか大げさな表現ではあるが概ねこれである。もちろん、その作品が終了したらすぐに生きるのをやめるかというとそういうわけではないし、その作品が終了しても他に楽しみにしている作品があればその作品の続きが生きる楽しみになる。来月にはこのシリーズの新作が出るからそれまでは生きてそれを楽しみたい、それまでは生きたいと思えるのだ。

 

 

 上記のことは作品を受け取り側に立ったときのことで、制作する側になったときはまた別の、力の源になるようなものがあると思うがそれは今回は扱わないでおく。

 

  

 

 

少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

 

 ぱっと思いついた好きな作品だと上記の2点。

 星のカービィシリーズは幼少期から触れてきた作品だが、ロボボプラネットはお気に入りだ。世界観がシリアス寄りになりいつもの星のカービィとは少し毛色が違う。ラスボスはビジュアルが幾何学的な美しさがあり、曲も勇気をくれるようなもので、こういったアイデアが思い浮かび実現させられるスタッフさん方は尊敬する。

 少女終末旅行はWEB上で連載している漫画のひとつ。荒廃した世界をチトとユーの2人の少女が旅をするという内容。ほとんど人は見かけない、あとは消えゆくしかないような世界の中で、悲観せず生きていく。ただ、いずれ自分達も消えるということを受け入れてるような節目を見せてくれる場面があり、生や死、生命とはなにかという人が生きる上で基礎となるようなものに触れるシーンもあり、よく読み返している。