サバクのネズミ団!感想

　それなりに前にサバクのネズミ団をひとまずクリアしたので感想を書く。

　プレイしたのはNintendoSwitchのものです。

　レビューって基本的に後出しジャンケンなイメージがあって、これこうすれば面白くなるんじゃねというのは後からならいくらでも言えるものだと思います。製作者はそれを知っている上で、知っているからこそ今の形に行き着いたかもしれない。

　とんでもない時間と労力をかけて、ゲームとして世の中に出しただけでも十分凄いことだと思っていて、だからこれは製作者の方に対してものすごい失礼なことかもしれないけど、勝手ながら書きます。まず制作に関わったスタッフさん方には尊敬と感謝の意を表します。

　なんで知ったかは確かtwitterでフォローしている人(交流は無い)が「このゲーム面白そう」「作中のバグより俺の時間が消えていく方が深刻なんだが？」と言っていたのでそれで興味を持ったという次第。購入きっかけは手頃な値段であるということと、ドット絵やキャラが可愛らしかったため。

　プレイ時間は約32時間。購入日は2018年5月で、最後にプレイしたのは同年8月。下書きを放置していたので今更ながら記事にしておきます。

個人的に面白かった部分

見ていて面白い

　ドット絵が可愛いということも含めるのだけども、ネズミたちが船の中をチョロチョロと動き回る様は見ていて楽しい!それだけでも結構時間が潰せそうな感じはする。

　ネズミが油臭い機械に乗り込んで荒廃した砂漠を旅するという世界観が好みだった。途中で登場するキャラクター達もどこか可愛らしいところがあってそれも見ていて楽しかった。砂漠の主などの虫系キャラは人を選ぶらろうけども…。

　メニュー画面の枠なんかもゴテゴテした機械風の枠に緑色の電子画面風の中身になっていていろいろ拘ってるのが伝わってくるのも見ていて楽しいし、制作したデザイナーさんは凄いと思う。

おまけのミニゲームが面白い

　ミニゲームが遊べる様になるのは、たぶん後半。必要な材料と部屋を用意して建設する必要がある。そこでミニゲームを一つ遊べるのだけどもこれが意外と面白かった。左右からくる敵を敵が落とした装備で自身を強化しつつ倒していくシンプルなものだけど、突きつめればタワーディフェンスのようなゲームもつくれそうで面白い。

個人的に楽しくなかった部分

操作がしづらい部分がある

　これはアップデートである程度改善しているけども、一部操作がし辛かったという印象だった。

　普段の操作は特に問題はない様に思うけども。生産設備でアイテムを生産するのが結構面倒だった。メニューを開いたときに上から5番目のアイテムを5個生産しようと思ったら、メニューを開く→下に5回カーソルを動かす→生産となるのがけども、これを5回繰り返さないといけなかった。5回カーソルを動かすという動作が何度も入るのだが、物を生産する作業がとても多いこのゲームではとても面倒だった。今はアップデートによって前回選択したアイテムにカーソルが付いている状態でメニューが開かれるのでかなりやりやすくなった。助かる。

どうとも言えない部分

時間が溶ける

　これは面白いからこそ時間が溶けるのかもしれないけども、気づいたら5時間経過してましたなんてことがよくあった。他のゲームだとあんまりこんなことはなかったのだけども、このゲームだとよくある感じで、事前に調べてから購入していたので納得だった。

　区切りが無いというのが原因なのではと思った。途中で街に着くということもあるけども、それで完全に作業が止まるわけではなく、ネズミたちは街に着こうが動き回っているので、「あれの生産が終わったからまた指示を出さなくちゃ」「あぁ、今度はこっちが」となるので完全に手が休まることが無い。生産が終わっていなくても、「ネズミ達の進捗具合などを見る」というのも重要なことなので休めない。街はあくまで物資の補給という役割が強く、セーブはどこでもできるので、区切りがよくわからない。

　強いて言うのであれば船の交換イベントが発生した時。船を乗り換えた後は、船の中が圧縮倉庫を除いて空っぽで、エンジンもかかっていない、ネズミ達はみんな一階でウロウロしているだけという状態なので、区切りといえば区切りになる。ただ、施設の配置というワクワクイベントでもあるので、事前にだれてようが疲れが出てこようが、またやる気になってしまう印象だった。

　こういった全体を整備していくクラフト系？のゲームは遊んだことがなかったので途中で投げ出したりはしないだろうかとは思ったけども、面白く、長く遊べたので満足です。

　通常時1200円で、たまに値下げして800円やら960円(自分が購入した時はたしかこの金額)やらになっていてお財布にも優しい、おすすめできるゲームだと思います。