けものフレンズ3 5章感想(ネタバレ注意)

 10月の月末から、けものフレンズ3にはまっている。

 5章が新しく追加されたのだが、内容がすばらしかったので感想を書こうと思う。

 

 今更ではあるが、ホームにあるラジオをタップするとゲーム中に流れる音楽を鑑賞することができる。サントラが出るまでは我慢するしかないかと思っていたが、BGMを鑑賞できるのはありがたい。

 

 

 

 5章の基本的な話は「ペンギンアイドルグループのPIPのメンバーが巨大セルリアンに輝きを奪われてしまい、翌日のライブを開催できなくなってしまったところに探検隊がやってきた」という内容である。

 

 今回の章の主人公とも言えるでロイヤルペンギンだが、自分の中で株がかなり上がった。

 アニメ1期でロイヤルのことは知ったが、その時はアイドルグループの復活のために奔走する真面目な、表向きは厳しいフレンズの印象が強かった。しかし、今章では目指すものに対して一生懸命で、PIPのメンバーの回復を願ってショーを推し進めるところがひたむきに真っ直ぐで、熱意のある姿はとても魅力的だった。一期とは違いリーダーから新人に、メンバーに助けられる側から助ける側になっていたのも面白い構成になっていたと思う。

 踊りの練習をしている時のジャパリ団、探検隊、PIPを信じ、自分自身のことも信じて練習に励む姿はかっこよかった。見落としがなければだが、今出ている情報から推測するに、奪われた輝きを取り戻すにはそれを奪ったセルリアンを倒すしかない。誰もできなかった記憶を「思い出させる」ことを自分ならきっとできると信じられるのは中々できることではないと思う。

 また、もうアイドルではないと言うコウテイに対して、これからアイドルになればいいですよねというのも、頭の回転が早く、コウテイやPIPが好きなことがよくわかるセリフだったと思う。自分はどうにかして全員分の輝きを取り戻して終わるのかと思っていたが、ファンへの信頼や思いはまた築きあげればいい、で終わったのは意外であり、納得のできる終わり方だった。新人のロイヤルとリーダーであったコウテイが同じスタートラインに立ってのスタートとなったのも面白い展開だった。

 

 物語の終わりにジャイアントペンギンはマイルカにヘッドホンにあるPPPという文字列について意味深な発言をしていたが、それがどういう意味なのかはわからなかった。思いつく限りでは1期のアイドル名がPPPでありそれへの布石であるのかと思ったが、そのうちPIPからPPPへと改名するのだろうか。そう仮定すると初代PPPはこの時のペンギンたちなのだろうか(一期によると初代が5人、2代目が3人らしい)。

 

 それとドールがとても可愛らしく、隊長が好きいうのがとても伝わってきて萌えた。

 「『隊長さん』たちに見られてると思うと頭、真っ白になっちゃって…」というセリフの後に手を振ると笑顔になって、やる気を出す部分は本当にそう思った。

 

 今章では物語がだいぶ核心に迫った。

 巨大セルリアンが一部ではあるものの見ることができ、産み落とすセルリアンの数が膨大なことやライオンたちが驚いていたことから、相当なものだというのがわかりやすくなった。攻略には巨大さに加えて湧いて出るセルリアンをどうするのかも鍵となりそうだ。

 一期でかばんを飲み込んだものと同種のセルリアンが、ドールたちの言う超巨大セルリアンなのではと思っていた。しかし色はピンクや黄緑で、吸盤のようなシルエットの部分は一期のセルリアンにはなかったので、違うのだろう。1期のセルリアンは砂嵐の中にいた、落とした体の一部からセルリアンを生み出すなど共通点は多いが、それらが一期特有なのかシリーズと通しての設定なのかどうかはわからない。

 

 カレンダも収集していたセルリアンの発生源となる黒い泥(2で登場したセルリウムかどうかは不明)を収集しており、ラッキービーストを通じてのボスとの会話もライオンに尋ねられ不穏な空気が漂ってきた。カレンダが収集した泥が、最後に登場した衣装に擬態したセルリアンの発生原因であればフレンズたちからの不信を招くことになり、ライオンに「目指す場所は、探検隊と同じよ」と宣言をした後の出来事なので余計に不安に思う。更に巨大セルリアンの姿を見て「アレックス?」と言っており、過去の会話から、アレックスは彼女の元でキャンディなるものを食べてから様子がおかしくなり逃げ出した、とあるのでカレンダの元にいた何かを模倣した姿をしていることになる(過去にカレンダはドールに似た犬を飼っていたことを4章7話バトル3で語っているが、その犬の名前はフリッキーであり、その発言に嘘が含まれないのであれば関係はない)。セルリアンの模倣先の姿を知っていることなどから超巨大セルリアンの発生原因には彼女が絡んでいると推測できる。そうなるとカレンダはパークのフレンズたちの被害の原因の一つとなってしまい、余計に話はこじれてくる。推測が多分に含まれてはいるが、これからも彼女がどういった行動をするのか気になるところである。

 

 今章は物語の印象が特に強くなった。巨大セルリアンの全貌やカレンダの目的など、今後も展開が楽しみである。また、シナウスイロイルカのモデルが登場したので、いつか探検隊に加入するのだろう。ビジュアルの好きなフレンズなのでそちらも楽しみだ。