ガルパン最終章2話感想

ネタバレ注意

 

 

  最初に書いておくと、自分は1ヶ月程前にガールズ&パンツァーを知った。何年か前にガルパンはいいぞという言葉とともにその存在は知っていたが、アニメを見たのはここ最近で、どこか抜けている部分はあるかもしれない。

 

 

 


 2話の主役は知波単なのでは?そういう印象が残る内容だった。

 

 前半は1話の続きでBC学園戦。相手の同士討ちを狙うのは邪道なのでは?と思ったが、相手も似たようなことしたし、その辺りも戦術として戦車道に含むのであればまあいいのだろう。

 以前から砲身にカメラを置いた映し方がかっこ良いと思っていたのだが、迷路のような場所でそれをするのだから、この撮り方の特徴が活かせている迫力のある映像になってたと思う。角から急に出て砲撃をしかけてる戦車は怖い。ああいう轟音と共に鉄の塊を飛ばしてくる存在がどこから出てくるのがわからない状況にいると思うと、彼女たちや頭を出している西住みほはよくPTSDにならないなと思う。アニメでそれをやられても楽しめないというのがあるのだろうけど、恐ろしい状況だと思う。

 BCチームのリーダーであるマリー様は何故あの二人をまとめていられるのか第1章では疑問だったが、戦いっぷりを見てるとなんとなくわかった。走ってくる戦車に飛び乗るシーンには驚いたし、左右から迫る戦車のど真ん中に突っ込む度胸にも驚いた。強い。

 あと最後に撃破される前にケーキを食べたのは、やられてケーキが汚れて食べれなくなるのが嫌だったのだろう。というかあの囲まれた状態で身を出してたのは危ないと思う。

 


 後半は知波単学園戦。知波単の今までやってきた事、(盲信ぎみではあるが)信じてきた事から別のやり方にシフトしたというのが凄くかっこよかった。習慣にしてきたことを急に変えて行動するというのは本当に難しく思っていて、納得していないメンバーはいたがそれができた知波単チームはかっこよかった。自分もああいう目的を見失わない人になりたいなんて思った。

 というか盲信的なのは2名を除いたメンバーで、普段から西隊長や福田は自分たちはこれでいいのかと考えていて、部下はそうは思っていないので上が下に振り回されている感じはした。でもそれは劇場版の時の話(勝手に突撃したメンバーの後から西隊長も続き突撃した)で、今回は勝利のための撤退だと西隊長は説得してのけた。西さんはある程度自分の頭で考えられる人だけど、流されやすい人だから今まで言えなかったのだろうか。

 部下も突撃とはついているもののこれは突撃なのか?と疑問に思いはするものの、他の人が「これは突撃だ!」と言えば右に倣えするのだから観ていて「あぁ…」と頭が痛くなった。同じ内容でも伝え方次第で捉え方はガラッと変わるというのは、おそらく福田がアヒルさんチームとたらし焼きを食べたことから得たのだろう。

 完全な妄想ではあると思うのだが、知波単の突撃精神はこれをしておけば100%大丈夫という安心感が特攻作戦をする背景にあるのだと自分は思う。大丈夫というのは試合の勝ち負けではなく、自分が責められないかどうかという不安を感じずにいられるかどうかだ。突撃をすれば、この作戦なら勝てる「かもしれない」不安や、作戦が成功するために必要な自身の技術が実は足りてないの「かもしれない」不安に襲われる時間は無いし、相手チームに勇猛果敢に戦いを挑んだという(エア)勲章を得られる。上手くいけば勝利を掴める。伝統を汚すこともない。どう転んでも責められることはない。それを責めてくれる、諭してくれる人がいれば軌道修正できたのだろうけど、そういう人は知波単にはあんまりいないように思った。劇場版での遊園地西口での待ち伏せの際のように何か言っても「突撃は伝統であるぞ!」と言われることもあるのだろう。

 

そのほか観ていて思ったこと

 
・梅干し食べた丸山ちゃん可愛い

・釣り?鮫さんチーム?驚かれること?に興味津々な丸山ちゃん可愛い

・やせるかなぁ?やせるかなぁ?の佳利奈ちゃん可愛い。あそこの映像欲しい

・海賊旗を打たれた鮫さんチームを見てワンピースのドラム王国を思い出した。その後のカバさんチームのセリフには笑いそうになったし、鮫さんチームは学習するんだなと感心した

・川を背にして迎え撃とうとしたら川の中から戦車が出てくるのが恐ろしかった。

・ポコミュージアムでのみほと愛里寿の夢中っぷりはとても楽しんでいてよかった。あとみほが好きなことを友達と話せる女の子になっていてちょっと涙が出た

 

 

 全6話で構成しているようで、次はいつ公開されるのかはわからないがこれから先の展開が楽しみだ。

 桃の進学が目的で、中盤に桃の家がどういう状況なのかが描写されたが、これがどういう風に絡んでくるのかも気にはなる。病弱な母と無愛想な父、沢山いる兄弟の世話…なんとなーくこのまま「うちの娘のためにありがとうございました」で終わるようには思えない。そこは制作者次第ではあるのだが、そういったこともこの先の知波単との戦いも非常に楽しみだ。

 

 

 それとプロメアの時も思ったのだが、映画館での鑑賞というのはとても迫力があり臨場感もある。砲撃や無限軌道の駆動音が大迫力で流れるので、映画館で鑑賞ができて心底よかったと思う。