洞窟物語CaveStory+感想

 洞窟物語のswitch版をクリアしたので感想を書く。

 購入したのは3月くらいでクリアしたのは5月くらいだけど、記事を下書きのままに放置していたので公開するという感じ。デジャヴ。

 

 

 レビューって基本的に後出しジャンケンなイメージがあって、これこうすれば面白くなるんじゃねというのは後からならいくらでも言えるものだと思います。製作者はそれを知っている上で、知っているからこそ今の形に行き着いたかもしれない。

 とんでもない時間と労力をかけて、ゲームとして世の中に出しただけでも十分凄いことだと思っていて、だからこれは製作者の方に対してものすごい失礼なことかもしれないけど、勝手ながら書きます。まず制作に関わったスタッフさん方には尊敬と感謝の意を表します。

 

 

 

 
 
 


  購入きっかけは何か横スクロールゲームで面白そうなのないかなーと任天堂のホームページで調べていたら見つかった。結構良さそうで、近所のヤマダ電機で売っていた記憶が残っていたので購入するか検討すべく動画を見て、面白そうだったので購入という次第。
 結構特殊なゲームで、もともとはPCのフリーゲームとして世に出された作品らしい。完成度が高く、2012年に世界で最も偉大なゲーム100選として選ばれた有名なゲームらしい。

 フリーゲームが原案なので無料で手に入るには入るらしい。一応switch版の初回限定版が手に入って、音楽などが追加されてはいるものの、そう見るとちょっと損したかなという印象。よいものにはお金を払いたいとは思うものの、10年くらい前の、元が無料のゲームで原案の人にお金は入るのだろうか…。 今更だけど、10年くらい前のゲームらしい。10年前のフリゲでこのクオリティなら伝説になるのも当然だろう。

 

 あと、血塗られた聖域は未クリア状態。クリアできるイメージが湧かない。

 たぶん総プレイ時間は10時間程。

 

 

個人的に楽しかった部分

 BGMが気持ちいい

 音楽のことは詳しくないのだけども、オルガーニャという独自ドライバを仕様しているらしい。音楽を演奏するためのソフト自体から製作をしているようで、つくり込みと妥協していないことは凄い。

 BGMも個人で製作したものらしいが、特に違和感なく、それぞれの場面に適した音を選択していると思う。神秘的な場面だと綺麗な透明感のある音で、草むらステージだとわくわくするような音やリズムで、印象がかぶる曲も無かった。

 

 グラフィックが綺麗

 ファミコン調のドット絵で、キャラも背景もアニメーションもとにかく丁寧につくりこまれているので、本当にこれが個人製作のものなのか!と驚いた。

 個人的にミミガーのグラフィックはよかった。チャコとかスーとかトロ子とかかわいい。

 

個人的に不満だった部分

 操作がしづらい

 ちょっと慣性が働きすぎなのではと思った。

 序盤は特に問題はないのだけども、横に向かってジャンプした後に逆方向にスティックを向けないと横に滑るので、最後の方のステージだとトゲに刺さること刺さること。

 あと、原案と比べてゲームスピードが1.2倍速くなっているという情報もあり、たぶんそれも関係しているのだと思う。

 

 難易度が高い

 最後のダンジョンまでは割とスイスイ行けるけども、トゥルーエンドの条件を満たすと解放されるダンジョンの2種がとにかく難しい。

 トゥルーエンドの条件は攻略サイトを見ないとわからないような物で、自然に遊んでいて詰んでしまった!なんてことは起こらないと思うし、トゥルーエンドだから難しくなるというのは分かるのだけども、最後2つのダンジョンに入った途端に難易度が激変しているので、もう少し徐々に上げて欲しかったかなと思う。

 

 雑魚敵が地味に強い

 最初に出会う雑魚敵はコウモリと上下に跳ねる「クリッター」という敵キャラがいるのだが、クリッターが割とやっかい。主人公が近づくとぴょんぴょん跳ねながら近づいてくるのだが、上下に跳ねるのでこちらもジャンプして銃の標準を合わせないといけないので最初の敵にしては割と大変。強化版は終盤までに何度も出てくるし、数で攻めてくる場合もあるのでこいつには割と苦労させられた思い出。

 バスとビートルという虫の敵キャラがタマゴ回廊というステージに出てくるのだが、地形を貫通して空中を飛んでくるので結構面倒。ビートルは突進してくるのだが、地中の中を飛んでくるので攻撃がし辛い。数で攻めてくることもあり、バスは球を発射してくるので面倒。

 

 

どうとも言えない部分

 トゥルーエンドの開放条件が難しい

 開放条件はいろいろあるのだけども、攻略見ないとわからないなーという印象。トゥルーエンドだから簡単にわかる訳ないのだけども。

 特にマ・ピニョン(後半に出てくる紫のキノコ)からバッジを貰うための選択肢は攻略情報を見ないとわからないだろう。もう質問に答えるとか会話するとかそういうレベルではない気がする。

 でも、こういう攻略情報見ないとわからないようなゲームは久々にやれたのは、懐かしいというか、こういう情報集めの楽しみもあるよねというのは思い出せれた。

 

 物語が短い

 元々がフリーゲーム、つまり個人での製作物で、話が長いと製作期間が長くなるから仕方がないとは思うけども、ちょっと短いかなという印象。

 逆に言えば周回がしやすいということであり、複数のエンディングがあり、選択肢によって別の武器で攻略できる仕様なので、やり直しがしやすい。

 

 

 

 といった感じか。

 このゲームが「1人の人間によって制作」され「無料で配信」されたゲームとして見るととんでもない、凄まじい出来だとは思う。けど、現代の家庭用ゲーム機で有料で販売されるゲームとして見てみるとちょっと物足りないかなーという印象だった。その分なのかはわからないけども、値段はゲームにしてはかなりお手頃になっているので、特に損した訳でもないように思う。

 面白いゲームだったので興味が沸いたら購入して損しないものだと思う。